夜も更けたある森の中で、何者かが目まぐるしいスピードで移動と攻撃を繰り返していた。

その人影目掛けて、次々と槍が降り注ぎ、剣山が盛り上がり何処からとも無く矢が襲い掛かる。

そう、それこそ罠と言う罠が次々と降り注ぎ、普通の人間では一秒とて生存していられないであろうその死の空間をその人影はある罠はかわし、ある罠は両断し、ある罠は瞬き程の時間で破壊し尽くす。

その動きは到底人間のそれではなかった。

やがて、罠が全く発動しなくなった時ようやくその人物がはっきりとなった。

癖のある黒髪、眼鏡を掛けた人懐っこそうな黒き瞳、それは紛れも無く遠野志貴であった。






「ふう、どうにか『怨霊の門』も攻略と・・・」

俺は短時間とはいえ、酷使した両足をさすりながら一息ついた。

ここは『七夜の森』、それも罠と言う罠が密集した『怨霊の門』。

俺はあえてここで修行をしていた。

それも切り札である『直死の魔眼』と、一年前あの人から受け継いだ七夜が生み出した小太刀『凶断』・『凶薙』を使わずに・・・

理由はきわめて簡潔で何処まで俺は強くなったのか?

それを確認する為に俺は皆には秘密で、ここにやって来た。

結果はと言えば、俺はこの地獄の空間を掠り傷すら負わず横断してしまった。

「ひとまず結果は上々と・・・しかし・・・」

まだまだであろう・・・かつていた七夜の先人達はこんなものではなかった。

里で回収した七夜の歴史書には俺など及びもしない達人がいる。

「・・・本気で七夜を継ぐならもっと実力を上げないとな・・・」

今でこそもう決心は固いが一時は本気で迷った。

七夜として夜の世界に赴くのか?

それとも昼の世界で穏やかに生きるのか?

俺の知人でも意見はまっ二つに分かれた。

だが、結局はこの道・・・七夜を名実共に継ぐ道を選んだ。

それは答えを見出したかったから・・・

「さてと・・・そろそろ帰るか・・・まさか朝帰りなんかしちゃあ秋葉の奴に何を言われるか・・・!!!」

俺が帰ろうと思った時だった、とてつもない重圧が背後から圧し掛かってきた。

俺が慌てて振り返ったがそこには誰もいなかった。

「??変だな・・・確かに何か気配を感じたんだが・・・」

改めて周囲の気配を探ってもそこには誰一人の気配もしない

当然だ、ここは『七夜の森』、それも奥に位置する『怨霊の門』ここに入り込める筈が無かった。

「・・・気になるがまあいい。帰ろう」

俺は幾分後ろ髪を引かれる様な気分だったがそのまま俺はここを後にした。





「兄さん!!!」

「なっなんだ?」

無事就寝前に到着した俺だったが、帰るなりいきなり秋葉の怒号で出迎えられてしまった。

「どうかしたのか?秋葉」

「どうかしたかじゃあありません!!!翡翠から聞きました!兄さん本気で七夜を継ぐそうじゃあないですか!!」

あっちゃあ・・・遂に秋葉に知られたか・・・秋葉は以前から俺が七夜の姓に戻る手助けをしてくれていたけど、あくまでも戻るのは性だけで七夜の生業まで継ぐと思っていなかったからな・・・その内教えようと思っていたんだけどな。

ふと見ると翡翠が申し訳なさそうに、それでいて非難するような視線を向けている。

「まあ、そう怒るな秋葉」

「怒りもします!!私は兄さんが七夜の性に戻るだけだから協力もしましたけど、退魔に戻るのはどういうことですか!!それともここからそんなにも出たいのですか!!!」

秋葉の怒りは半端なものではなかった。

俺は静かに・・・本当に静かに自分の思いを伝えた。

「秋葉・・・確かにお前に知らさなかったのは済まないと思っている。でもな・・・俺も半端な気持ちで選んだ訳じゃない。結局の所、俺は七夜だった。深き闇を歩む業を背負った一族なんだよ」

そう・・・それは一年前のあの事件に始まり、七夜の祖先との会合、そしてあの暑き夏の出来事でいやと言うほど実感したもの。

どれだけ抑えようとしても血の昂ぶりをもう抑える事が出来ないし、今はしたくも無かった。

「兄さん・・・ともかく!!!私は絶対に認めませんからね!!!」

そう言うと秋葉は乱暴に立ち上がるとそのまま居間を出て行ってしまった。

「・・・志貴様」

「ん?ああ翡翠」

「申し訳ありません志貴様。秋葉様に志貴様の居場所を問い詰められて・・・」

「いやいいさ、それよりもごめんな翡翠」

「ですが志貴様・・・私の気持ちも秋葉様と同じです」

「そうですよ〜志貴さん」

「ああ、琥珀さん」

何時の間にか琥珀さんが会話に加わっていた。

「秋葉様は不安なんですよ。また志貴さんを失うんじゃあないかと思って」

「はい、あの夏の日の様に突然志貴様が消える事を恐れているのは私も姉さんも同じです」

「それにただでさえあんな事が起きていますから更に神経質になっているんですよ」

「そうか・・・って、琥珀さん」

「はい?」

「あんな事って・・・何かあったの?」

「!!」

「姉さん!!」

俺の言葉に琥珀さんはしまったと言う顔になり翡翠は失言をした(と思う)琥珀さんを睨む。

「姉さんあれほど秘密にしておけと秋葉様に言われたのに・・・」

「はう〜」

「翡翠、琥珀さん、何かあったのかい?」

しかし二人は揃って、

「志貴様、これは志貴様の知る問題ではありません」

「はいそうですよ〜志貴さん」

頑として口を割らない。

ふう止むを得ないな・・・こうなっては二人の口を割らせるのは不可能だ。

「そうか・・・じゃあしょうがないか・・・さてと、琥珀さんご飯ある?」

「はい、志貴さんの分はもうご用意されていますよ〜」

俺が諦めて琥珀さんにそう言うと、ようやく安心した琥珀さんはいつものニコニコ顔に戻ると食堂に向かう。

そして、それを見た翡翠は俺に一礼すると

「では志貴様、私はお休みの準備に入らせて頂きます」

「うん、わかった。ところで翡翠、アルクェイドと先輩は?」

「お二方でしたら、夜のパトロール中です」

「そうか・・・あれから一年近く経つのにまだ浄化は完了していないのか・・・」

俺はそう呟いた。






それと同時刻

「まったく、何だってあんたと死徒狩りに出なきゃあいけないのよ」

いつもの白い服装のアルクェイドと、黒いカソック姿のシエルが極めて不本意であるだろうが並んで愚痴を言い合っている。

無論仕事ではなく、そのパートナーにたいして。

「それはこっちの台詞です、アルクェイド。本当でしたら今頃は私と遠野君はでラブラブだった筈が・・・」

「・・・シエル、何度も言うようだけど志貴は私だけのものなんだからね」

「あら遠野君が七夜に戻れば貴女は遠野君にとってむしろ敵でしょう」

「ふっふ〜私と志貴の絆はそんな事じゃあ壊れませんよ〜」

「なんで・・・!!アルクェイド・・・」

「ええ、わかっているわ」

不意に二人はお喋りを止めた。

死徒特有の気配を感じたためだ。

「まずいですね・・・どうも誰かの血を吸おうとしています」

「力をつけられるとその分戦いが長引くから、さっさと片付けましょう」

「そうですね、・・・あれっ?」

「どうかしたの?・・・ええっ!!」

「貴女も感じましたか」

「当然でしょう」

不意に死徒の気配が消えた。

二人が慌てて気配の場所に行くとそこには

「・・・なによ・・・これ・・・」

「こ、こんな事って・・・」

二人は目の前の光景が信じられず思わず絶句した。

そこには、複数の人の形をした炎が燻りその中央には、見上げるほどの大男が静かに立っていた。

「シエル・・・あれって死徒?」

「わかりません・・・しかし明らかに人から外れていますね」

そう言いながら二人は油断無く戦闘体勢に入る。

しかし、相手の方はまるでこちらに興味が無い様にただ虚空を凝視している。

そして、

「七夜の倅・・・」

そう独り言のように言うと、目の前の二人に一瞥もくれずその場を後にした。

「・・・ねえシエル」

「何ですか?」

「あんたどうして何も手を出さなかったの?」

「それはあなたと同じ理由ですよ」

二人とも動く事が出来なかった。

動けばその瞬間殺されると、直感した為だ。

信じられない事だが、理性よりも本能が警告を発したのだ。

”あれに関わるな・・・”と

「それにアルクェイド、あの男が言った台詞・・・」

「確か『七夜の倅』でしょう?あれって志貴の事かな?」

「多分そうでしょう、他に七夜の生き残りがいれば別ですけど」

「とにかく・・・その事に関しては志貴に聞くとして、死徒はあの男が片付けたみたいだから帰る?」

「そうですね・・・そうしましょう」

二人とも釈然としないものを感じていたが、あれ以上追う気にもなれず、そのまま屋敷の帰路に着いたのだった。






「たっだいま〜し〜〜〜き!!!」

ホップ・ステップ・ジャンプの要領で寛いでいた俺にアルクェイドが飛び掛ってきた為、俺は何気ない動作でそれをかわすと、アルクェイドは見事、絨毯目掛け顔からダイブした。

「ううぅ〜いった〜い・・・志貴!!何でよけるのよ!」

「当然だろうアルクェイド、お前の力でぶつかって来られたら、それこそ大怪我が落ちだ」

「そうですよアルクェイド。遠野君ただいま」

「うん、お帰り先輩、あとアルクェイドもお帰り」

そう言いながら俺が腰を下ろすと、いまだに不機嫌な秋葉がやって来た。

「あっ妹ただいま〜」

「・・・・・」

アルクエイドの挨拶に返事すらせず、きっと睨み付けると俺には視線すら合わせずそのままソファーに腰を下ろす。

「アルクェイド・・・どうかしたのですか?秋葉さん、相当お冠のようですが・・・」

「私にわかる訳無いでしょう・・・私達が出る時にはいつも通りだったし・・・そういえばシエル」

「ああそうでしたね・・・遠野君」

そんな事を小声で話していた二人だったが何かを思い出したのか俺に話を振ってきた。

「どうかしましたか?先輩」

「少し変な事を聞きますけど・・・七夜は遠野君一人しかいないんですよね?」

「ええ、俺の知る限り七夜はもう俺が最後ですがそれが何か?」

「いえ・・・実は・・・」

そう言うと先輩は今回の巡回で出会ったと言う奇妙な大男の事を話し始めた。

いやな予感がした。

「・・・で、その男は最後に『七夜の倅』と言ったもので・・・」

そこまで言った時だった。

「先輩!!!!!」

今まで黙っていた秋葉が突然大声を上げた。

「はい?どうかしましたか?」

「どうかしましたか?じゃあありません!!!どうしてその時にその男を仕留めなかったんですか!!!」

「そんな事を言われても・・・」

「あいつ半端な強さじゃあなかったし、死徒じゃあなかったから手を出せれなかったのよ」

「そう言われても・・・」

「秋葉、何か知っているのか?」

「!!!な、何でもありません」

俺が聞くと秋葉はとっさにそっぽを向いたが、俺にはその人物にある心当たりがあった。

「でさ先輩、そいつだけど、隻眼じゃあなかった?」

「!!!」

秋葉が息を呑むのがはっきりとわかった。

「さあ・・・そこまでは・・・」

「そいつ、片目を髪で隠していたから、隻眼かどうかまではわからなかったわよ」

「そっか・・・」

俺はそう呟いたが、もうわかっていた。

「秋葉」

「な、何ですか?兄さん」

「お前が隠そうとしているのは軋間の事だろう?」

俺はあえて下手な小細工を使わず、真正面から秋葉に聞いた。

「!!!・・・ち、違います!!だいたい軋間はもう絶えています!」

「しかし一人生き残っているだろう?かつて七夜を滅ぼす際にあの、くそ親父が連れてきた紅赤主・・・軋間紅摩が!!」

「・・・」

「秋葉・・・」

「・・・わかりました・・・兄さんがこの屋敷に戻られる前。親族が何人か屋敷に逗留していたのはご存知ですよね?」

「ああ、翡翠から聞いた」

「その中に逗留と言うよりも、事実上軟禁されていたのが兄さんの仰る様に、軋間紅摩でした。当時彼の力は遠野のどの親族でも太刀打ちできませんからお父様もそうされるしかなかったようです・・・ですが彼はしきりに『七夜の倅』と呟き兄さんを欲していたらしく、もし兄さんを屋敷に戻すなら絶対に会わせてはなら無いと思って、兄さんが戻る直前に彼を遠野の別荘の一つに隔離したのです。ですがつい先日・・・」

「その別荘から脱走した」

「はい、急いで捜査の手を伸ばしたのですが・・・未だに見つからなくて・・・」

と、そこまで言った時だった。

「!!!」

何かとてつもない威圧感が舞い降りた気がした。

俺は何も言わず『凶断』と『凶薙』を手にすると中庭に飛び出していた。

そこにはやはりと言うべきだろうか・・・奴の姿があった。

最後にあったときと同じ様に痴呆の様に天を見上げて立っていた。

しかし、俺に気付くと

「・・・軋間」

「・・・久しいな七夜の倅・・・」

「ああ、久しぶりとでも言うべきだろうな・・・あの日以来だからな」

俺は油断無くいつでも『凶弾』『凶薙』を抜刀できる体勢をとる。

しかし、その光景を見て奴・・・軋間紅摩は・・・静かに、それでいて信じられないほど穏やかな笑みを浮かべた。

「そう殺気立つな・・・今宵は殺し合いに来たのではない」

「なんだと?」

俺はなおも構えを解かずにそう聞く。

「ここは我らの決着の場に相応しくない。俺とお前の決着の場はあの森こそが相応しい」

そこまで聞くと俺は唐突に構えを解いた。

何の確信もあった訳ではない。

しかし、奴の言葉に納得している自分がいた。

「そうだな・・・確かにここは俺達のけりをつける場としては相応しくない」

「そう言う事だ。今宵はあの男の血を持つお前の面を見たくなっただけのこと・・・」

そこまで言うと紅摩は俺をじっと凝視する。

そして静かに笑った。

「なるほど・・・いい面だ。あの男の息子だな」

そう言うと紅摩はくるりと背を向けると、

「三回、今宵より三回月が現れた夜にあの森へと来い」

最後にそう言い残すと、ゆらりと中庭の森にその姿を消した。

「・・・」

俺は静かに踵を返すと屋敷に戻った。

居間では全員は俺を心配そうに見ていた。

「アルクェイド、先輩」

「なに?」

「はい?」

「今日と明日、俺の訓練に付き合ってくれない?」

「どうしたの志貴?」

「もう私達には教える事などないのでは・・・」

「訓練と言っても、俺を死徒と思って本気できてほしい」

「!!」

「!!」

「ついさっき、軋間が来て決闘の申し込みを受けた」

「兄さん!!!!」

「秋葉は黙ってろ!これはお前でも口出しする問題じゃない!」

「なっ!!!」

「・・・こいつは七夜と・・・あいつの問題だ。今日会ってみてわかった。あいつは・・・紅摩は生と死を賭けた戦いに飢えている。その戦いを親父との殺し合いで見い出し、そして・・・息子である俺に求めている。殺し損ねた七夜の生き残りを今度こそ殺すとか、無差別に殺し合いを求めているとかそんな事じゃない。純粋に戦いを・・・死に直面した高揚を欲している。俺もまた親父の敵討ちとかそんな事でなく、過去に起きた事に対する最後の清算としてその戦いを求めている・・・」

「志貴・・・」

「遠野君・・・」

「兄さん・・・」

「志貴様・・・」

「志貴さん・・・」

そんな俺の言葉に全員が息を呑み、ただ俺を見ているだけであった。






「・・・志貴様・・・」

「大丈夫だって翡翠、俺は必ず戻ってくるから」

そんな台詞を人こそ違えども、今日だけで一体何回言ったであろうか?

結局アルクェイド・先輩は俺の申し出を受けて、決闘前日まで徹底的に俺をしごいてくれた。

更には途中から秋葉も加わりその攻防は苛烈を極めた。

しかし、その甲斐もあって、俺の技量はそこそこ上昇した。

その中でも俺が殊更重視したのは機動力だった。

攻撃力は俺には『直死の魔眼』や『凶断』・『凶薙』があるから何も心配いらない。

逆に防御力はあいつには無意味に等しい。

何しろ一掴みで大木を握り潰す怪物が相手だ。

攻撃を食らう事は圧殺を意味する。

そうなれば最も必要となるのは相手の攻撃をかわす意味を含めて機動力となる。

しかし、俺が最も苦労したのは決闘当日の全員への説得であった。

最初は俺だけが赴き他の皆は、屋敷で待っているはずだった。

しかし、アルクェイドが『私も行って志貴の助太刀をする〜』等と叫んだ為、全員がそれに乗ったのだ。

何とかそれを抑えたがまだ行く気満々の全員に俺は切り札を出す事にした。

『もしついて来たら、一ヶ月間口聞かない』

そう宣告した。

更には、

『一人でもついて来たら連帯責任で五人全員に適用されるからそのつもりで』

その最終宣告で皆断念したようだ。

「志貴ぃ〜気を付けてね」

「遠野君必ず戻って来て下さいよ」

「兄さん・・・絶対に帰ってきて下さい・・・」

「志貴様・・・お気を付けて・・・くだ・・・さい・・・」

「志貴さん、美味しいご飯作って待っていますから・・・ご無事で・・・」

そして、辺りが夕暮れとなろうという時、俺は赴く事にした。

あいつと親父がぶつかり合った地・・・七夜の森へと・・・






俺が森に到着した時すっかり夜の帳は下りていた。

今夜は満月の様だ。

月が煌々と輝く。

「そっか・・・今夜は満月だったな・・・そして・・・奇遇としか言えないな・・・」

そう今夜は七夜が遠野に滅ぼされて十一年目の夜・・・

「あいつはこの事を知っていて今夜を?・・・いた・・・」

そこには約束通り紅摩がやはり白痴の如く立ち尽くし、呆然と天を見上げていた。

しかし俺がやって来たと肌で感じたのか俺の方を振り返ると穏やかな表情の中に笑顔すら見せていた。

「来たか・・・『七夜の倅』・・・」

「ああ、来てやったぜ・・・一つ聞くが・・・お前、今夜がどんな日か・・・」

「ああ」

そう短く言うと翡翠の胴周りと同じ位の太さの腕を静かに掲げた。

俺も間髪入れず眼鏡を外し、力を解放『凶断』・『凶薙』を抜刀、逆手に構える。

もう言葉は必要なかった。

その瞬間より戦いが始まった。

今までのどんな化け物・吸血鬼との戦いよりも激しく壮絶な戦いの・・・






後書き

  前編いかがでしょうか?

  時間の系列としては月姫本篇→路空会合→メルティブラッドそして本作となります。

  これを書いた理由としては切実なものが一つ、個人的理由が一つあります。

  まず個人的理由としては、現実の軋間紅摩がどれほど強いのか(花月十夜の時すら未完成と言いますから)興味がありましたし、志貴との闘いをぜひ見てみたいと思ったからでした。

  後もう一つの切実なものとは・・・

  笑って構いませんが、前作路空会合で・・・

 レン出しちゃったから紅摩の出番が無くなっちまった〜〜〜〜!!!!

  そこで急遽この作品を出す事にしました。

  そうしないと次の長編で辻褄合わない所が出てくるし・・・

  本当文章の構成は難しい。

  さて、後編は全編バトルで遂行していきます。

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